スロットマシンの進化:リバティ・ベルからVRスロットへ
日本ではすっかりパチスロの人気が定着しましたが、それより以前はギャンブルといえばパチンコか麻雀、さらに遡ると花札やサイコロがギャンブラーの間で人気でした。
そもそもslot machineはアメリカで誕生したもの。150年以上も前から東海岸の富裕層の間ではヨーロッパから持ち込まれたルーレットやブラックジャックを嗜んでいたとされていますが、広大なアメリカ大陸は当時、そのほとんどが不毛地帯。東海岸の一部の大都市を除けば、ギャンブルといえばポーカーが主流でした。
リバティ・ベルがサンフランシスコで誕生
時は1894年。まだまだゴールドラッシュの熱気に沸くカリフォルニアで、一人の男によって今に続く画期的な発明がされます。男の名前はチャールズ・フェイ(Charles Fey)。サンフランシスコ出身の自動車整備工がその技能を生かして創ったマシンは、アメリカ合衆国の自由の象徴として知られるフィラデルフィアにある自由の鐘から名前をとってリバティ・ベル(Liberty Bell)と名づけられます。
その仕組みは、コインを入れてレバーを引くと3本のリールが独立して回転して止まるというもの。それぞれのリールには絵柄が描かれていて、同じものが揃うと配当が獲得できるというまさに今にも続くslot machineの原型だったのです。
その後のデジタル化
20世紀終盤になってもハリウッド映画やアメリカのドラマなどで登場するラスベガスホテル内の風景といえば、こういったレバー式のマシンが象徴的でした。つまり、100年以上もslot machineはその姿をほとんど変えることなく、もはや伝統として根づいていたというわけです。
しかし21世紀が始まろうとする2000年頃になると事態は一変します。コンピューター技術やグラフィックスの質の向上により、テレビゲームのようにデジタル化されたビデオスロットが急速に普及を始めたのです。
そして、同じ頃に登場したのがオンライカジノ。言うまでもなくオンカジでは全てのゲームがデジタルのビデオ形式で、実店舗でもオンカジでも現代ではこれが主流となりました。
カジノゲームはVR化される?
そして、現在開発に力を注がれているのがバーチャル・リアリティによる最先端ゲームです。すでにベータ版も発表されていて、VRの特性を生かしてまるで本物のカジノフロアにいるような没入感の中、真新しいオンラインスロット体験ができるとあって注目されています。
まとめ
リバティ・ベルから始まりビデオ式まで、slot machineは長い道のりを歩んできました。そして、世代は次のVR型へと移ろうとしています。ハードウェア価格などの問題でまだしばらく一般的な普及には時間がかかりそうですが、さらなるオンカジ業界の進化に期待しましょう。