己の肉体、または乗り物を自在に操り、陸海空でアクションを魅せるスタントマン。常に生死を懸ける場に身を置きながら、自身が表に出ることは無い…。スタントの事故で父を亡くした星アキラと、その原因を作ったと懺悔の人生を歩む大久保豪。菊池寛の短編小説「恩讐の彼方に」を彷彿とさせる人間模様が交錯する本格アクション映画『狼 ラストスタントマン』が12月23日より新宿武蔵野館にて公開される。
主人公・星アキラを演じるのは、ドラマ『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』シリーズ(2007年)で主演を務めて以降、幅広い活躍を見せる南翔太。アキラの復讐相手・大久保豪に、タカハシレーシングでスタントマンとしてのキャリアをスタートさせ、数々のスタントシーンを演じた高橋昌志(※高=はしごだか)が本作で俳優デビュー。また、石黒賢、池上季実子、石田卓也ら実力派俳優が圧倒的存在感を示し、D1 ドリフトプロドライバーの粟野如月が本人役で出演する。監督・脚本は『恋人はスナイパー』(04年)、『クロステイル 〜探偵教室〜』(22年)の六車俊治。また、世界の映画祭では「ワールドフィルムカーニバル・シンガポール2022」 批評家賞受賞、「スペイン アクション国際映画祭2022」最優秀スタントマン賞受賞の栄誉に輝いている。
前代未聞の世界初スタント、ジャンピング・ロール・オーバー・シー・ダイブに挑戦した際の連続写真15カットと、メイキング映像を解禁いたします。このスタントに挑戦したのは、現在57歳にして現役スタントマン、本作で俳優デビューを飾り、プロデューサーも務めた高橋昌志。このスタントが敢行されたのは、2021年6月21日(月)、南伊豆の中木港。この日はクランクイン翌日。
その理由は、車を海にダイブさせるには、港の許可が必須で、今の日本でその許可が出るのは中木港だけ。しかし、夏になると多くの観光客がやってくるために、スタントを決行するには、海開き前の6月下旬か10月10日以降。ただし、海水温が低すぎると、海中でのスタントマンの危険度が上がる。理想的なタイミングは、初夏の6月下旬。さらに、なるべく海が深い方が安全性は高い。それは大潮の日、満潮の時刻。最も理想的なタイミングは一年に一回しかなく、それが、6 月21 日の午後1 時だった。
さらに、世界でも前例のないスタントに挑む高橋昌志の体のダメージを考えると、その後の撮影までは、1ヶ月以上の期間を空ける必要があり、俳優としての出演も多く、ほかのスタントシーンもある。怪我の度合いにもよるが、期間は長ければ長い方が良い。そのため、その後の撮影の中心は8 月中旬以降に設定された。当日は、一発勝負の撮影のため、カメラはさまざまな角度から15台設置し、レスキュースタッフ、大型クレーンによる車の引き上げなど、スタント後の準備を整えて、満潮時刻を待つ。向かい風が強くなってきたため、高橋昌志の判断で予定より少し早めにスタントは決行された――。前代未聞の世界初スタント、ジャンピング・ロール・オーバー・シー・ダイブ。果たして成功したのか? そして高橋昌志の身体は? 連続写真とメイキング映像だけで胸が高まる、その結末は、興奮のまま、公開まで待つしかないのか―!?
南翔太/高橋昌志/石田卓也/池上季実子(友情出演)/粟野如月/藤澤志帆/丸りおな/倉田昭二/安田龍生/石黒賢
監督・脚本:六車俊治
プロデューサー:高橋昌志 六車俊治
音楽:谷地村啓
製作:「狼 ラストスタントマン」製作委員会(シールズ/六歌仙フィルムス)
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
2022/カラー/日本/86 分/ビスタサイズ/G/
(C)2022「狼 ラストスタントマン」製作委員会
公式サイト:lonewolf-movie.com
公式ツイッター:@wolf_laststunt